フランス下見紀行

11月2〜5日

 2日

ダンナが会社から帰ってきてから出発することになっていましたが、
終業と同時に帰ってくるはずなのに、
帰ってきたのが7時過ぎ。
5時間で着くはずなのに、
途中のベルギーと、ホテル近辺の道を迷ってしまい、
けっきょくホテルに着いたのが朝の4時。
スタートから波乱だったのです。

 3日

まず家の下見。
コーディネーターのナタリー(仏・英しゃべる)と
シャイロット(仏・英・日。アメリカ人と日本人のハーフ)といっしょに行く。
このシャイロットという日本語が分かる人が来てくれたおかげでだいぶ助かりました。
家は、またしても我が家が住むには部屋数が多すぎる。
庭が広くて長女と長男は大喜び。
必要な家具を調べたり、コンセントの数を調べたりして終わる。

 シャイロットは長女の幼稚園を探してくれています。
一番近いところは満員では入れないのですが、
次に近いところに空きがあり、すぐ入れるとのこと。
こちらでは3,4歳がプレ幼稚園、5歳から幼稚園だそうです。
だから長女が入るのはプレ幼稚園。
9月が新学期なので、2〜3月に次年度の入学申し込みをするらしいので、
9ヶ月だけプレ幼稚園に行って、9月からは最寄の幼稚園に入れそうです。
時間は8時30分〜3,4時ごろまで。
昼を自宅で食べるかみんなと幼稚園で食べるか選択でき、
仕事を持っていない母親の場合は自宅で食べることが多いそう
(幼稚園に食べるスペースがあまりないため)ですが、
長女の入るところはスペースに余裕があるようで、
どちらにするか選べるということでした。
ここはやはり給食でしょう。フランス料理だって言うし(あたりまえだな)。
昼食後は昼寝するらしいのですが、そういう点は保育園的ですよね。
このプレ幼稚園は公立なので、費用はほとんどかからないそうです。
まあ全てシャイロットからの聞きづてなので、
実際に行くようになったらもう一度レポートしますね。

 午後は家具の買出し。
事前に決められたデパートに予約を入れ、そこであれこれ買うことになっていました。
ベッドやクロゼットに始まり、ダイニングセット、ソファセットなどなど。
会社のお金でこんな大量の買い物はさぞ楽しいだろうと思うでしょうが、
予算があり、これまたえらくしぶい。
「この予算で買えるものはこれかこれしかない」という時がよくありました。
けっきょく選択の余地がないのです。
洗濯機やテレビなんかはそれでもいいけど、
テーブルやソファは好きなものが選びたいですよね。
しかも、午前中からの疲れで長女がぐずり始めた。
私たちも疲れていて、頭が回らない。
とうとうデスク&チェアと間接照明は買えませんでした。
すぐなくても生活できるだろうというのと、
照明の予算があまりにも低すぎてろくなものが買えなかったからです。

 しかし不動産のコーディネーターのはずのナタリーとシャイロットが一日付き合ってくれたおかげで、
おおよその買い物をすることができました。
一応会社の話では、デパート側で英語のできる店員をつけてくれるということでしたが、
実際はフランス語しかできない店員だったし、表示は全然読めないし、
二人がいてくれたおかげで物色もしてくれたし通訳もしてもらえました。
帰りはまたホテル近辺で道に迷い、疲れているのに最低でした。

 4日

観光。
シャンゼリゼ通りを歩き、凱旋門を見て、
コンコルド広場にできた観覧車に乗り、オペラ座を見て、
フォションで買い物しました(マドレーヌ広場というところにあるのですが、その一帯はフォション地帯)。
「おのぼりさんみたいだねー」と言ったら、「立派なおのぼりさんだ」と言われてしまいました。
日本人がいっぱいいましたが、他の外国からも、さらにフランス人でもおのぼりさんがたくさんいました。

 5日

エッフェル塔に登り(またまたおのぼりさん!)、近くもヒルトンでご飯を食べました。
ところがここで次女がおっぱいに!
レストランの人に「おっぱいをあげたい」と言ったら、
「食事の間赤ちゃんを預かって欲しい」と言ってると思ったらしく、
けっこうてんやわんやでした。
どうにかおっぱいをあげる場所を見つけてもらいましたが、
実は例の家具を買いに行ったデパートでも同じ事態になり、
そのときはバックオフィスであげたという…。フランスは授乳室がなかなかないぞー。

 私は「ボンジュール」と1,2,3しかフランス語が分からない状態で行ったのですが、
それでもどうにかなりました。
ホテルやデパートなどではそれなりに英語が通じますが、語彙が私たちより少ないかも。
だから、英語圏のようにこちらのつたない英語を汲み取ってくれません。

 ホテルのテレビで「ミリオネア」のフランス版をやっていました。
ご存知ですか?日本ではみのもんたがやってる。
あれってどこの国でも全くつくりがいっしょなのね。
それからなんとポケモンやってましたよー!サトシがフランス語をしゃべっていておかしかった。
でもピカチュウは「ピカー」と言っていた。
お子様たちはくぎづけでした。

 番外(食事)

ホテルでは最終日しか朝食を食べられませんでした。
いつも朝寝坊で朝食の時間に間に合わなくて…。
コンチネンタルブレックファーストなので、パンとコーヒー、ジュース、ヨーグルトのみ。
パンはやっぱりフランスパンがおいしいです。
これはどこで食べてもそう思います。
お子様たちは普段あまり固いパンは食べないんだけど(食パンの耳を残すくらいだから)、
フランスパンはあんなに固くてもバリバリ食べていました。

 たいてい朝昼兼用でガソリンスタンドのコンビニサンドイッチ、
おのぼりさん観光した日はシャンゼリゼ通りのカフェ
(でもチェーン店らしい。なんと大阪に支店があると書いてあったぞ)で
カフェオレとバゲットサンドと洒落込んでみました。
夕食はホテル近くのイタリア料理が唯一まともな食事で、
「ラーメンが食べたい」という誰かさんのために、
「フランスに来てなぜラーメンなんだ!」と思いつつ食べたり(でもけっこうおいしかった)。
とにかく食事時間が不規則だったため、夜抜きの日も。

 ヒルトンで食べた昼食はバイキングだったのですが、
前菜とメインはともかく、デザートが秀逸!
「あー、フランスに来たのねー」と実感したひとときでした。
どれもあまり甘くなくて、後味がいいんです。
それにバイキングなのに、
一つ一つの大きさが喫茶店で普通に食べるような大きさのケーキなのよー。
私はらんちゃんのおっぱい騒ぎがあったため、
食べ始めたのがバイキングの時間の終わり近く。
デザートも残り少なかったのが心残りでしたが、
洋ナシのタルトとチョコレートムース、絶品でした
(どなたかシズラーのサラダバーでチョコレートムースを食べたこと、ない?
食べるたんびに「どうしてここまで甘ったるく作れるのか」と思って好きではなかったんだけど、
今回の件でチョコレートムースに対する概念を覆されました)。