シンタさんがやってくる

オランダではサンタクロースのことをシンタクラースと言います。
11月の半ばに船に乗ってやってきて
そのあとは…あれ?わかんない。

シンタさんは今までイメージしていた紅白の衣装ではなく、
深紅の帽子(十字架が描かれている)とローブをまとっています。
ローマ法王のような感じです。
でもこの格好で白馬に乗っています。
さらにピートというお付きの人を連れています。
ピートは顔が真っ黒で、中世のイタリアの騎士のような
衣装を着ています。
(黒人という設定なんだろうな。まさか化粧じゃないんだろうな)
この時期デパートにはシンタさんとピートの扮装をした
店員さんであふれています。

12月5日がシンタさんがプレゼントをくれる日。
そこで前日の夜靴ににんじんとわらを入れておきます。
シンタさんが乗っている馬にあげるんです。

我が家もシンタさんからのプレゼント調達に走りました。
お子様をおもちゃ屋に連れて行って
シンタさんにお願いするものを選ばせ、
私がお子様を別の場所で遊ばせている間に
ダンナが買い、車に隠す。
パパ・シンタもけっこう大変なんです。

4日はダンナフランス出張のため不在。
私一人でシンタさんの演出です。
靴ににんじんとわらを入れておくそうです。
シンタさんが乗ってる馬にあげるため。
うちはわらが手に入らなかったので、にんじんだけ入れました。

あとはお子様が寝るのを待つだけ、という段になって、
シンタさんが来るのは5日の夜らしいという情報が飛び込みました。
フライングしてしまった!
しかしもう後にはひけないのでそのまま決行することに。
お子様が寝たあとにんじんを引き上げ、プレゼントを置く。

5日の朝、シンタさんからのプレゼントを見つけたお子様たちは大喜び。
一方世間では幼稚園で作ったとおぼしき紙のシンタさん帽子をかぶった女の子、
いつもは夜遅くまでやっているスーパーや薬局には「今日は5時まで」の張り紙、
やっぱり今日なんだな…お子様には内緒だ。

ちなみにドイツでは6日にやってくるそうです。
きっとオランダの次にドイツに行くのでしょう。
シンタさんも忙しい。

シンタさんが終わるとクリスマスツリーを飾るそうです。
近所のスーパー前では大小のもみの木が山積みに売られていました。
なんだか年末の門松売りをほうふつとさせるものがありました。