歯医者に行く

ある日グミを食べていたら、ガリッと固いものが…。
あああ!歯の詰め物が取れてしまった!

うちはホームドクターも決めていないので、
もちろん歯医者も決めていない。
どうしようもないので、隣家に聞きに行く。
隣家は「歯医者には行ったことがないので分からない」とのこと。
そうか、困ったなと思っていたら、
「薬局の隣に歯医者があるからいっしょに聞きに行ってあげる」と言うのだ。
その言葉に甘んじました。

次の日、隣家の息子の学校のお迎えに合わせて
歯医者に行く。
彼女のおかげでスムーズに予約が取れる。
しかし!「子供が3人いるが連れてきていいか」と聞くと
「ベビーシッターに預けてきて。うろうろされると困るから」とのお返事。
ベビーシッターなんて頼んだことがない。
急な話で人がつかまるんだろうか。それとも日本人の知り合いに頼むか…
と思っていたら、隣家の彼女が預かってくれると言うのだ。
本当にありがたい〜。

予約した日がやってきた。
子供たちを隣家に預け、歯医者へ。
先生と握手をして、初診だったのでカードを作る。
それから診察室へ。
なんと個室。もう一人先生がいるらしく、それぞれ自分の個室を持っている。
椅子は日本のと同じような寝椅子になるタイプだが、
椅子まわりにあるものは頭の上のライトのみ。
通常あるテーブルの上の数々の道具やらうがい用のコップやらはない。
患者の頭側に先生の机があり、そこに全ての処置道具は並べてある。
あの道具が見えないだけでずいぶん気分が変わる。

椅子に座ってからあらためて「どうしたの?」と聞かれた。
「詰め物が取れた」と言うと、口の中を丁寧に調べる。
そして「歯をきれいにして少し削って詰める。痛みに弱ければ注射するけど」と言われた。
虫歯じゃないので注射は遠慮した。
詰め物を詰め直すだけなのですぐ終わる。
ドリルのキュイーンという音は万国共通ですな。やっぱりいやなもんです。
その後もう一度歯を調べ直した。
「虫歯の治療と歯石の除去で後2回か3回来て」だって。
ひえー虫歯!まだ通うのか…。

次の予約も全てその先生が管理している。
2回分の予約をいっぺんに取る。
料金は?と聞いたら、請求書を自宅に送るとのこと。
そこでは払う必要がなかった。
うちは歯医者だけは日本の保険を使うらしいので、
保険の請求についてはこれから。
歯医者からの請求は全額来るらしい。
いくらなんだろう?

子供たちは初めての家で泣くこともなくすっかりなごんでいた。
ほっとした。